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海外駐在向け 読まれる職務経歴書にするための6つのポイント

海外駐在向け 読まれる職務経歴書にするための6つのポイント

転職サイトに登録し、海外駐在員枠に応募した場合も・・・

海外駐在員枠は応募者が多数いるので、書類で足切りされる事が多いのが実情です。

募者多数の中から、担当者の目に留まるようにするためには、どうすればよいのか?

簡単です!

職務経歴書で、海外駐在員としてアピールできることをしっかり書くことです!

それでは、海外駐在員向けのポジションに応募する場合の職務経歴書の書き方について説明していきます。

<海外駐在員ポジションに応募する場合の職務経歴書の書き方>

  • 海外駐在経験、海外ビジネス経験を書く
  • 簡潔に書く
  • キャリアを数値化して表現する
  • 表彰や資格など誰もが客観的に評価できる事実を書く
  • 企業の応募要項に答える書き方に微調整する
  • 良いことだけを書く

 

その1 海外駐在経験、海外ビジネス経験を書く

海外駐在員は、出向先の会社において、管理職や組織を引っ張っていくリーダーポジションを担う事が多いです。

このため・・・

担当として優れた能力を発揮する社員よりは、海外でのビジネス経験と異なる国や地域の社員をマネジメントした経験を持つ社員を最優先で採用したいと思っています。

 

もし、海外駐在経験や駐在ではないが、海外ビジネスをマネジメントした経験(海外ビジネス経験)がある場合は、国と期間、残した実績などを書いてください

例えば、営業経験者なら、どこの国や地域で、何名の組織をマネジメントし、何を販売して、どのぐらいの営業成績を収めたのか、それが会社の中でどのぐらいの販売比率になっているのか書くとよいです。

 

もし、海外駐在や海外ビジネス経験がない場合は、外国語を使って業務を進めた経験や残した実績などを書くことで、海外ビジネスへの可能性を示す事ができます。

ただし、やはり評価される順番は、以下の順です。

海外駐在経験 > 海外ビジネス経験 > 外国語を使ったビジネス経験

年齢が上になればなるほど、駐在経験やビジネス経験がないとアピール不足となりますので、注意してください。

また、海外駐在中に、複数の部門を兼務するようなポジションで仕事をしたことがある場合、その辺りもアピール材料となります。

特に、海外では日本人出向者の数が足りないので、複数部門の兼務は当たり前です。私も実際に複数部門を兼務しています。

サッカーのように、複数のポジションを任せられる事は、駐在員にとって安心感を抱くのでアピールのチャンスかと思います。

 

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その2 簡潔に書く

職務経歴書は、いろいろ書きたいのですが、文字数の制限があるので、短く、簡潔に書くことが求められます

長々と文書は読んでて疲れるので、体言止めなどを組み合わせて、短く集約させてください。

 

例えば、以下のような形です。

×: 入社してから営業部門に配属され、営業担当になりました
: 入社後、営業部門に配属し、営業を担当

×: 2019年の営業成績は、1億円を達成しました
: 2019年の営業成績は1億円を達成

 

職務経歴者は小説ではないので、ストーリーは不要です。

事実を簡潔にわかりやすく書くことがポイントです。

その3 キャリアを数値化して表現する

私は、転職希望者でもありますが、実際には企業の面接官として対応した事もあります。

何度も職務経歴書を読んできた経験ですが、資料だけでは、この人がすごいのかすごくないのか判断に迷うことがあります

インパクトがないんでしょうね。

例えば、職務経歴書に「大規模な◯×△プロジェクトを担当した」と書いてあったとします。

残念ながら、これだけではこのプロジェクトがすごいのか全く分かりませんね。

プロジェクトの中身を細かく説明すれば、理解できるかもしれませんが、文書が長くなりますし、書類の段階では読んでもらえません。

 

何も予備知識がない人に対して、プロジェクトの凄さをアピールするために最も大切なことは、数値化することです。

大規模な◯×△プロジェクトと書くのではなく、100人月のプロジェクトとか、100億円のプロジェクトとか数値で書くことで、大規模かどうかを簡潔に相手に伝えることができます。

 

私のキャリアの中で、最も成功したのは2社目の会社で、33歳の頃、最年少で部長に昇進しました。

仕事が楽しく一番頑張った時期でもありますが、一番の実績を残した時でもあります。

その時のキャリアを職務経歴書では、こう表現しています。

xx年xx月に◯×△に入社。上海に赴任後、ITインフラ技術部門に配属し、プリセールス活動で毎期3億円以上の受注を獲得。2年6か月主任から課長、部長と前例のない3段階のスピード昇進を果たし、最年少33歳で部長職を担う。


こういう感じで、数値を盛り込んで、誰もが評価できる書き方にすることが大切なポイントです。

数値を見れば、この人がどのぐらいの実績を上げたのかよくわかりますね。

上記の例は、受注という分かりやすい数値でしたが、その他の部門では他の数値を使てみてください。

以下は例となります。

部門 アピールできる数値
共通 経験年数、組織の人数、部下の数
営業部 受注、売上、利益、案件数
技術部門 受注、売上、利益、案件数、プロジェクト数、規模(人月)
購買部門 発注数、発注金額、コスト削減金額、
業務改革による効果(リードタイム短縮など)
財務部門 業務改革による効果(リードタイム短縮など)

一番上の共通というのは部門共通の数値化できる内容となりますので、特にアピールできることがなければ、これらを使ってください。

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その4 表彰や資格など誰もが客観的に評価できる事実を書く

ここでは、数値ではなく、言葉を使って、アピールしていく材料について説明していきます。

人は、第三者評価に弱く、第三者が評価したことに対して、信用する傾向が強いです。第三者評価とは、第三者機関や第三者から評価されることを意味し、実例としては、「表彰」、「資格取得」、「昇進」などです。表彰、資格取得、昇進などの実績があればしっかり職務経歴書に書きましょう

 

例えばこうした実績となります。

  • 社内外での表彰
  • 社内外での講演
  • 資格取得
  • 昇進
  • 書籍出版


これらの実績を書く際には、他の人よりも抜きに出ていることをアピールするため、言葉を追記するともっとよくなると思います。

例えば、昇進なら前例のないスピードで、とかでしょうか。

資格取得なら、合格者が30代の人が中心の場合20代で取得とか、会社の中で過去最速で、などの言葉を追加して、人よりも抜きん出ていることをアピールするのが良いと思います。

社外講演は、やった実績がアピールポイントになるので、イベントの名前や回数などを書くとよいと思います。

その5 企業の応募要項に答える書き方に微調整する

当たり前の話ですが、営業責任者を募集しているのに、営業担当の実績をアピールしても全く効果がありません


自動車業界の経験が豊富で、自動車業界に特化した実績をアピールしても、金融業界に応募する時には全く響きませんね・・・

 

若手の採用ならまだしも、中堅以上の採用では、企業は、即戦力を求めます。

なので、

即戦力として通用するかを書類上で表現するには、応募企業が求めている人物像にマッチするように少し微調整する必要があります。

求めているポジションがマネージャー以上なら、マネジメントした経験をアピールしてください。もし、担当を募集しているなら、マネジメント経験よりも、担当としての能力をアピールする事を重視した方が良いと思います。


もし、現職と応募企業の業界が異なるなら、どの業界でも評価されそうな実績をわかりやすくアピールしてください。

業界が異なると、業界特有の用語がよくわからないので、誰もが知っている分かりやすい言葉で書くのがポイントです。

営業部門なら、数字でアピールするのが一番わかりやすいですね。

応募する企業に合わせて、職務経歴書を微調整する、これは鉄則です

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その6 良いことだけを書く

職務経歴書は、アピールする書類なので、良いことだけを書いてください。

嘘はいけませんが、馬鹿正直にネガティブな事を書く人もいます。

例えば、転職の理由を書いたり、転職回数が多い人が一つずつ所属していた会社名を書く事などです。

転職の理由はわざわざ書く必要はありません。面接でほぼ100%聞かれるので、その時に答えれば良いです。

転職回数が場合、全ての会社名を書いているとそれだけで職務経歴書はいっぱいになります。

文字数超えで、他に何も書く事がなくなってしまいますね(笑)

会社名は別途履歴書に書く形になるので、全ての会社を書く必要はなく、自分が実績を残して良い会社だけ書けば良いんです。

どの辺に気をつければ良いのか、以下にリストアップしてみました。

  • 良い実績を残した会社のみの実績を書く
  • その会社で一番の実績を書く
  • 実績は数値化など工夫する
  • 転職理由は決して書かない

まとめ

読まれる職務経歴書にするための6つのポイントについて紹介しました。

いかがだったでしょうか?

しっかり内容を反映させ、読まれる職務経歴書を作ってください。

職務経歴書を作るのに、私はいつも1日、2日はかけています。

 

 

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