海外駐在員は、決して誰にでもできる仕事ではありません。向き、不向きがあります。
向かない人が海外で働くのは本当に地獄です。実際に私は「早く日本に帰りたい」という駐在員を何人も見てきました、
どのような人が駐在員に向いているのでしょうか? 特徴を整理してみました。
<海外駐在員に向く8つの特徴>
- 前向き・楽観的な性格
- 主体性がある
- ストレス耐性がある
- コミュニケーション能力
- 体力に自信がある
- 学習意欲がある
- 度胸がある
- 好奇心旺盛
海外駐在員に向く特徴1 前向き・楽観的な性格
基本的に日本とは異なる文化や商習慣の国に赴任する事になりますので、日本では起こらないような事も起きますし、ありえない事もあります。
例えば、仕事の話になりますが、私のスタッフがお客様と打ち合わせを入れたのですが、打ち合わせの目的が決まってなくて、とりあえず開催したとか(笑) スタッフが出る予定でしたが、忙しくて出れないので、代わりに出てくださいとか(笑)
他には、いきなり会議室に呼ばれて行ってみるとお客様が来てて、スタッフからこの件で打ち合わせしたいのでよろしくお願いします(笑)とか。
事前に言ってくれよ。こう思う事は多々あります(笑)
こうした日本では有り得ないような様々な困難に対して楽しめる前向きさや許容できる性格が、海外駐在員にとって重要な要素の1つです。
楽しめないと、ストレスを感じてしまい、早く帰りたいという風になっちゃいますね。
細かい事は気にしない事が重要です。(笑)
海外駐在員に向く特徴2 主体性がある
海外赴任すると赴任先の会社では管理職としてマネジメント業務を担う事になると思います。
組織を引っ張っていく事が求められますので、自分で考えて自分で決めることができる人でないと、仕事を進めていくのは難しいです。
特に、海外赴任では、日本では考えてもいない困難な問題に対し、意思決定をしていく必要があります。
例えば、中国の例ですが、この記事を書いている2020年2月9日時点は新型肺炎が蔓延しており、出社できるような状態ではないのです。
とは言っても、お客様がいるので、いつ、どのように業務を再開するのか、みんなで業務再開に向けた策を考え、進めています。
こうした場面では、待っているだけでは何も進みません。自ら情報を拾いに行く事が必要になってきます。なので、主体的に進められる人でないと、業務遂行上に問題が出てきますね。
海外駐在員に向く特徴3 ストレス耐性
海外出向先の会社では、駐在員、現地スタッフ、現地採用の日本人など、様々な社員がいます。
現地スタッフや現地採用の日本人からすると、駐在員は恵まれた待遇なので、待遇に見合う仕事をしているのかしっかり見てきます。
時には、スタッフがやりたくない仕事を駐在員に押し付けてくる事もありますし、待遇面が納得できないと仕事が重要な時期にもかかわらず、給与上げないと辞めるぞと脅される事もあります(笑)
私も何度も脅されました・・・(苦笑)
一般的に駐在員は3~5年ほどで入れ替わります。赴任直後は大体やる気満々なので、日本式の新しいやり方を押し付けてくる事も多く、不満に思うスタッフも多いです。
このため、現地スタッフや現地採用の日本人と合わなくて、ストレスを抱える駐在員も多いです。これらに対して、ストレス耐性は非常に重要です。
ちなみに私は、現地スタッフに対しては良好な関係ですが、駐在員同士の関係が不満で、ストレスを抱えています(笑)
でも、私もストレス耐性が強いので気にしていません(笑)
海外駐在員に向く特徴4 コミュニケーション能力
海外駐在員は、赴任先で管理職となり、マネジメント業務を担うことが多いので、上層部や部下、他部門とのコミュニケーションが増えてきます。
特に、現地事情に詳しくない社員が赴任すると、現地での様々な情報を集めるために、必然的に部下と話さなければならなくなります。
国にもよると思いますが、日本のように業務内容が文書化されていない事が多く、部下に聞いてみないとわからない仕事が多いです。
また、現地の法律文書などは現地の言語で書かれているため、現地スタッフに中身を読んでもらって、説明してもらう事も必要になります。
日本以上にスタッフと話す機会は増えると思っており、コミュニケーション能力は必須となります。
オレ、話すの苦手だから・・・とか、
自分から話すのは苦手で、受け身なんだ という人は、
残念ながら駐在員には向いていません。
ただ、私も新人の頃は人と話すのがあまり得意ではなかったのですが、仕事を通じてコミュニケーション力は上がるので、トレーニング次第で何とかなります。ぜひ日々向上しようと意識してください。
海外駐在員に向く特徴5 体力に自信がある
海外駐在員は、体力的にタフじゃないとやっていけませんね。
お客様と遅くまで飲みに行く事もありますし、中国だと白酒の乾杯ラッシュで翌日苦しくなることが多々あります(笑)
なので、体が丈夫ではない人が海外勤務をこなすことはほぼ難しいと考えた方が良いです。
基本的に駐在員は、業務が集中し、激務なので、夜遅くまで働くこともありますし、週末も働く事も多いです。
そんな中でも、自己管理をしっかりし、病気にならないようにしていく事が求められます。
私も、日本で全く運動しなかったのですが、ジムに行って運動するようになりました。
仕事が多く、風邪で休む時間すらないので、必然的に皆勤賞です(笑)
海外駐在員に向く特徴6 学習意欲がある
赴任先で現地スタッフと話すには、その国の言語を学ぶことが必要ですよね。
通訳を介したコミュニケーションは真の気持ちはわからないですし、意思疎通に時間もかかり、合理的ではありません。
海外駐在員に求められる事として、語学をしっかり勉強しようとする気持ちがあるかです。少なくともスタッフとの日常会話ぐらいは話せるようになりましょう。
言葉を話せないのに、信頼関係を築くのは難しいですよ。
海外駐在員に向く特徴7 度胸がある
どんな事が起こってもビビらない度胸が重要となります。
例えば、中国では法律が頻繁に変わり、解釈によっては罰則を受ける事が多いです。このため、きちんと法律を守っていたにも関わらず、法律改正により、国から是正勧告を受ける事もあります。
どんな事が起きても動じない事です。良い意味で開き直りの感覚が必要だと思います。
私の場合、飲み屋でぼったくられて、何が起ころうともビビらなくなりました。(笑)
この話はまた別途(笑)
海外駐在員に向く特徴8 好奇心旺盛
海外は、新しい状況に遭遇する事が多く、良い意味で刺激的です。
こうした未知な事に対して、ストレスを抱えるのではなく、楽しむ事ができるかどうかが大きなポイントです。
私も実際にそうなのですが、好奇心旺盛な人は、未知の事や意外性、驚きなどに対して、興味を示します。
好奇心が旺盛であればあるほど、楽しむ事ができるので、駐在員にとって長く働くための条件でもあるかと思ってます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
駐在員に必要な8つの特徴を纏めてみました。
8つとも〇なら、あなたは駐在員に向いています。逆に、×が半分以上もあるようですと、海外駐在員には向いていないかもしれません。
ただし、ここでの〇×は、仕事や年齢を重ねるとまた変わってきますので、意識しながら日々の仕事や生活を進めていくとよいかと思います。
あくまで参考にしてください。