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駐在員になりやすい職種

駐在員になりやすい職種

海外駐在員になりやすい職種は何でしょうか?

私は、新規事業の立ち上げでたまたま海外駐在員として声がかかりましたが、一番チャンスが多い職種は、営業だと思っています。

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営業部門は海外駐在のチャンスが多い

なぜ、営業部門は海外駐在のチャンスが多いのでしょうか? 理由は次の通りです。

  • 海外で販売しようとしている製品の多くは、日本本社で企画開発しており、日本から赴任してくる営業は製品に精通している
  • 製品や商品の企画部門やサポート部門は日本本社にいて、日本人営業は連携がしやすい
  • お客様が日系企業であ

基本的に日系企業は、海外でも自社製品を販売するので、日本本社の製品に精通しおり、日本で売り方を熟知している事は非常に重要です。

製品を販売する際に、どうやってお客様に提案していけばよいのか、その辺りも実践を積んだ経験がありますから、日本の営業マンが海外に出ていく時は即戦力としての活躍が期待できると思っています。

また、販売した後のアフターサービスは日本の担当者と連携していく事も多いので、常日頃から日本で培ってきた社内ネットワークを存分に発揮し、仕事を進めていく事ができます。

また、お客様が日系企業なのであれば、当然、日本人営業が求められますし、日系企業重視の営業戦略をとっているのなら、営業部に日本人が数名~数十名いることもあるかと思います。

管理部門も海外駐在のチャンスあり

次にチャンスが多い部門は、総務・人事・購買・財務・法務などの管理部門だと思います。

私の周りの駐在員も管理部門が多いです。

管理部門の業務は、どの会社にも必要となる業務であり、また高度な本社対応業務が必要となるため、どの会社にも1~2名は駐在員がいるのではないかと思います。

高度な本社対応業務は、具体的に何かというと、日本本社への財務報告、日本本社から出張する幹部のアテンド、現地駐在員のビザ発行、また、この記事を書いている2020年2月9日は、まさに新型コロナウィルス肺炎の対応を日々行っており、社員の安否確認や駐在員を帰国させるか否かのBCP対応を本社と進めており、駐在員でないとなかなか進めるのは難しい業務です。

また、財務や購買などの業務は、不正が起こる可能性があるため、日本人責任者がしっかり業務をマネジメントするために、駐在員を送る事もあります。

ただ、大変だなあ~と思う事は、管理部門の駐在員は1、2名であることが多く、大体複数の管理部門をマネジメントする必要があります。

日本で財務部門の仕事しか担当した事のない担当が人事・総務や購買、法務、場合によってはITなど複数の部門を見なければならないため、業務の負荷はとてつもなく多くなります。

普段の仕事は、それほど負荷はないかもしれませんが、日本から社長が来るタイミングとか新型コロナウィルス肺炎のような特別な対応が必要になった時の負荷は半端じゃないと思います。

管理部門の有利な点は、どこの会社でもほぼ似たような仕事をしますので、帰任した後も海外駐在員候補として採用され、海外駐在を何度も繰り返す事のできるチャンスがありますね。

これは、本当にうらやましいと思います。

逆にチャンスの少ない職種は?

日本本社との連携も少なく、現地法人のスタッフが単独で進められるような職種は、海外駐在のチャンスがあまりありません。例えば、次の職種です。

  • 技術部門
  • アフターサービスなどのサポート部門
  • 社内向けのIT部門

一つ目の技術部門についてですが、会社によっては赴任者もいますが、技術は現地に指導すれば、現地スタッフ中心で回せるようになるため、最初の立ち上げ時は海外駐在のチャンスはあっても、いずれなくなる事が多いです。

このため、多くの会社では営業には日本人がいて、技術部門は日本語の話せる現地スタッフ中心というケースがあります。

アフターサービスなどのサポート部門も同様です。製品や商品などを提供していく際には、現地スタッフ中心のアフターサービスが必要不可欠です。このため、サポート部門も現地化していく事は必至です。必然的に駐在員のチャンスはあまりありません。

社内向けのIT部門は、それ自身が価値を生む部門ではなく、コストという位置付けになるため、日本人駐在員がいるケースは少しずつ少なくなっていると思います。

ただし、大企業の場合は、ITの役割が幅広く、日本人駐在員を赴任させるケースもあります。

中小企業の場合は管理部門長がIT部長を兼務するケースが多いかと思います。

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