海外で働く者にとって、一番の心配なことは医療かと思います。現地で病気になったら日本語が通用する病院はあるのか?治療レベルは大丈夫なのか?
私も最初に中国に2002年に駐在した時は医療が本当に心配でした。
治療と題して、解剖されるんじゃないかとか(笑) これ、マジです。
それえは、海外駐在員の医療事情についてみていきたいと思います。
海外の医療費はべらぼうに高い
最初に風邪を引いた時に支払った医療費が・・・
3, 000元(1元16円レートで、48,000円) でした
風邪で、約5万円ですよ、マジかーーーー
日本では健康保険が使えるので、自己負担額が30%程度で、風邪の治療でも
2、3,000円程度だと思いますが、
海外では、健康保険は利用できないので、全てが自己負担となります。
10倍以上の金額を自腹しなければなりません・・・
海外駐在保険には絶対加入すべき
3,000元を自腹で払うのは厳しいので、多くの会社では海外駐在保険に加入している会社が多いかと思います。
海外駐在保険があれば、保険内容にもよりますが、保険により治療費負担を少なくすることができます。
また、海外駐在保険があれば、キャッシュレスで治療を受けられるので、お金を持ち歩く心配もいりません。
海外駐在保険で対応できない歯科と持病
海外駐在保険でいつも困るのが歯科ですね。
基本的には、歯科や6か月以上の持病の治療で海外駐在保険は使えません。
このため、歯科は一旦受診者が費用を立て替えて、後から会社の健康保険組合に請求する形となります。
キャッシュレスはできません。
また、全額が健康保険組合側から支払われるのではなく、日本で歯科にかかった場合の費用を想定し、そこから自己負担30%を差し引き、残りの70%相当を健康保険組合が支払うという形が一般的かと思います。
自己負担30%は、日本でかかる治療費相当になるので、1回1,000円~3,000円相当が自己負担となります。
それ以外は、会社負担です。
ちなみにですが、健康保険組合の書類は、いつも手書きで書かなければならないので非常に手間がかかります(苦笑)
日系企業向け医療サービス ウェルビー
風邪や発熱などの軽い症状であれば、日本人医師のいる日系クリニックに行って診てもらえばよいかと思います。
しかしながら、重い病気を患わってしまった場合、クリニックでは対応できません。
この場合、現地の大学病院に通院する形になるのですが、言語の問題が出てきますので、多くの会社では医療サービスを使うことが多いです。アジアでは、ウェルビーという会社が有名で、多くの日系企業が加入しています。
ウェルビーのサービスは以下の通りです。
- 病院の予約手配
- 医者との会話時の日本語通訳の手配
- 保険会社への医療費請求手続きなど
病気にかかった場合、日本語で電話をすれば、病院の予約を取ってもらう事ができます。また、病院もVIP向けの窓口が使えるので時間にあわせていけば、待つことはほとんどありません。
また、日本語の通用しない現地の病院に行く必要が出た場合、日本語通訳を手配してもらうこともできます。現地の言葉に長けている駐在員でも医療用語は知らなかったりするので、通訳派遣サービスは大変ありがたいです。
それから、保険会社に申告する書類の準備や提出なども対応してくれます。
医療に関しての不満
これはウェルビーに対する不満でもあるのですが、現地の病院はかなり適当です。
私が駐在する上海の病院でも、通院するのにも毎回先生が変わって同じような治療を繰り返したり、酷かったのは2週間前に予約をして、いざ病院に行った時に、電子カルテシステムのパスワードが有効期限切れでログインできない。来週また来てくれと言われた事です。
これはひどいでしょう(笑)
こっちは2週間も待ったのに・・・
今は慣れましたが、、、日本でも考えられないような事が多々起きます。
まとめ
海外駐在員の医療について紹介しました。
基本的には、海外駐在保険に加入し、キャッシュレスで治療ができます。
ただし、歯科や6か月以上の持病は対象外なので、実費を立て替え、健康保険組合に請求する形となります。
医療サービスウェルビーに加入していると、病院予約や通訳サービスを受けられるので、日本語の通じない病院でも安心です。